2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「暁の合唱」清水宏(1941年)を見て。

河辺に靴が落ちている。なんだろうと?見ている主人公(と観客) そして、自分の靴が片方無い事に気づく主人公(あたしの靴ね(笑) この映画の主人公=朋子は、とにかく突っ走って、後から、置いてきてしまった自分に気づくのです。 そこが可笑しい。 それを…

「まっぷたつの子爵」イタロ・カルヴィーノ(1952年)を読んで。

敵の大砲の弾に当って、まっぷたつになって生きていく子爵のお話です。 体を縦に割られ、その右側が悪の性格(部分)になって国に帰ってきます。 ちなみに失われた左側が「善」という設定です。 悪になった右側半身の子爵は、自分の国で悪さの限りを尽くしま…